スラバ!(中編)

さていよいよスラバのメインイベント(?)食事会の始まりです。
まずはラキヤやワインなど、めいめい好きな飲み物で「Srećna Slava!」と乾杯してスタートしました。
ごちそうタイム


このメンバーで一番食べモノに注意深いのが義父。 初めて見るものにはいちいち「コレはなんだ」と確認してから口にします。
こちらの料理にサルマというこってりずっしりしたロールキャベツ(ブドウの葉を使うこともあり)があってスラバでも定番料理の一つですが、ここで出したのは日本の家庭でおなじみ、私にとっては普通のロールキャベツ。 今回はホワイトソースで煮込んだところ「甘くておいしい」との評価。 あ、甘いですと!? 甘い調味料は何も入れてないんですが・・・_| ̄|○ セルビアの味付けは塩とスパイスというシンプルで力強いものだから、これでも甘いって思われちゃうのかと改めて納得。 もう少し塩気を強くしてもよかったかも知れません。


ピヒティエは当然大好評。 カボチャのコロッケも「へぇ〜」みたいな感じで完売しました。 鶏のから揚げは過去に来客の好評を得ての予想通りOK。
そしてお寿司。 このメンバーにはちらし寿司を出したことがありますが巻き寿司は初めてでした。 一応説明として「お醤油をちょこっとつけて食べてくださいね。 手でいいんですよ」と、ぱくっと口に放り込んで実演。 だけど・・・みんなお上品なんザマス。 この細巻きをですよ、切れにくい海苔に苦労しつつナイフで半分にしてフォークで口に。 お醤油もごはんが崩れるくらいたっぷりつけるのでさらに苦労しています・・・ てか、辛くないのかな。
そうかと思えばかっぱ巻きには「あっ、辛いんだねこれ?」と少量のわさびにビミョウに反応。 私にとってはハバネロ?みたいな辛いパプリカも平気な人たちなのにね。 あ、誰だ〜だし巻き卵だけ取ってすし飯を置き去りにしたのは!(犯人は義父)


これまで見た限り、お醤油はセルビア人好みのよう。 お寿司を出したときにお醤油LOVEになっちゃう人がよくいました。 この日も他の料理や極真セルビアローストポーク(塩+スパイスバッチリ)にすらお醤油をつける姿が。


迫力的にはやっぱりローストポークが一番のメインでした。 前菜も3品義母と義妹に持ってきてもらって、とても助かりました。 自分のメニューだけだったらやっぱり物足りなかったことでしょう。


そしてデザート。 シュークリームとカボチャケーキは日本流のレシピ、つまり「あっさりした甘さ」。 チェリーケーキも砂糖だけ義母のレシピの半分にして作っています。 普通はそれでいいんだけど、今回は義母からのデザートが2品あったのが誤算でした。 彼女のチョコケーキとボンボンを食べた後は私のケーキが何の味もしなくなって・・・(汗)


そんなこんなでしたがスラバ第1部は和やかな雰囲気のうちに終了。 内心ドキドキでも、親しい親族だけだったので結局それほど気も使わずに済みました。 6時前にはみんなを送り出して、第2部の用意に。 追加の料理とテーブルセッティングも済ませて7時過ぎには準備万端となりました。


(後編へ続く)