スラバ!(前編)
毎年10月27日は聖ペトカという女性聖人の日。 聖ペトカを守護聖人(スラバ)としている我が家にとっては1年で一番大事な日でもあり、親族や親しい知人を招いてお祝いのパーティを開くのです。 このパーティもスラバと呼ばれます。
別の聖人をスラバとする家庭は当然スラバの日も違っているので、何度かお呼ばれしたことはありますがホストとなるのは今回が初めて。
この日は7時起床。 お天気も良くスラバ日和になりました(別に外でやるわけじゃないけど)。 うちは午後3時ごろに親族7名、夜8時過ぎに友人知人20名弱を招くという2部制にしています。 とりあえずは2時を目標に準備開始!
この日のメニューは・・・
■メゼ(前菜)
- 義母のサラダ
- 義妹のサラダ
- 義妹のチーズパイ
- アイバル
- パプリカ入りクリームチーズ(出来合いのやつ)
- スモークサーモンのサラダ
- カボチャのミニコロッケ
- ピヒティエ
■メイン■デザート
- 義母のチョコケーキ
- 義母のチョコボンボン
- ミニシュークリーム
- カボチャケーキ
- チェリーケーキ
バタバタしてたらあっという間に11時、12時、と時間が過ぎてかなり焦る私、テーブルセッティングやお供えの飾りつけは全部ダンナサマに任せて台所で奮闘していました。
お供えには、聖人像とスラバケーキというパン、赤ワイン、そして教会で購入したろうそくを置きます。 スラバケーキはパン屋に注文したもの。 バラやハトなどの飾りつけがキレイです。
ほぼ準備ができた頃に伯父、伯母が到着。 少し遅れて義両親と義弟夫婦も。 持ってきてもらったメゼやデザートの盛り付けを手伝ってもらっていると、「始めるよー」とリビングで声がしました。 スラバの始まりです。
我が家のあるじであるダンナサマが祈りの言葉を唱えた後、スラバケーキの底面に十字にナイフをいれ、赤ワインをかけます。 そして、「Srećna Slava(スレチュナ・スラバ; スラバおめでとう)」の言葉のあとジト(くるみと麦を煮て砂糖を加えたペースト)を一さじずつ皆で口にしました。 実はこれがどれくらい正式なやり方なのかはよく知らないとのことで、「まあ、雰囲気よ雰囲気」・・・そんな適当なことでええんですか。
さあこのあとはごちそうタイム!
(中編へ続く)