ひとりごとですが

なかよし

あくい【悪意】 相手に不幸・苦痛を与え、傷つけようとする心。新明解国語辞典 第五版)


世の中におよそ、心からの悪意というもの、またはそういうものを持った人はいるのでしょうか。 こんなことを書くと「これだからお嬢さんは」とか皮肉られそうですが。


人間普通に生きてれば、ムッとするだけのことから時にはあからさまなトラブルまで当然あるわけだけど、その発端はほとんど、互いに意見の食い違いを認めたくないことから起きるものだと思うのです。 あるいは単純な誤解とか。 こじれてから悪意が発生したりもう悪感情しか残らない場合もあるけど、それは別の段階の話。
また、「全くこれだからセルビアはもう!」などとよくプリプリ怒っていた私ですが、実際「悪意」を受けたことは一度もなく、概して異なる習慣や考え方が受け入れがたいときの不満からそう言っていたもの。 ちなみに最近はめっきり「ったくセルビアは!」ってのは減りました。 (ここで毒抜きさせてもらったおかげです。 感謝)


「怒り」を発する自分の気持ちを考えたとき、少なくとも「悪意」というものはめったに感じたことがないように思います。 いい子ぶってるわけじゃなくて、自己分析だけど私の場合我を通したいところからきてるのがほとんどだから・・・。 もちろん、悪意がなければ罪がないかというと決してそうではありません。


要は、普通の人が普通に暮らしていれば、初対面の人とかそれまで通常の関係を保っていた人が突然悪意に満ちたものをぶつけることってめったにあることじゃないのでは、と思うわけです。
じゃあ悪徳商法とか犯罪に遭うのは? 積年の民族対立に根を持つ深い憎悪は? などとも考えたけど、やっぱりそれって通常の人間関係には当てはまらない。


なんで突然こんなことを考えちゃったかというと、先日、別に運営しているウェブサイトのBBSで大変な誹謗中傷を受けてそりゃあもうびっくりしたからなのでした。
内容は少なくとも私の乏しい理解力には支離滅裂なもので、まともに相手することは不可能と判断しました。 だからそれ自体はどうってことないのですが、上のようなことをつらつら考えています。
たまにそういう場面に遭っただけでそんな風に考えるなんて、やっぱりお嬢だとか甘ちゃんと揶揄する向きもありましょうが、極端に言えば性悪説論者になるよりはましかなと半ば開きなおってます。


ネットの発展のおかげで、私のような一般人のつたない考えでも広く目にしてもらう機会が持てるようになりました。 一方、当たり前のことだけどどんな人がそれを読んでどう思うかも計り知れないわけで、そういう覚悟と表裏一体なんだよなーと改めて感じます。
もともとこのブログ、日本にいる家族や知人への近況報告のつもりで始めたもの。 もちろん不本意にでも他人を傷つけるようなことはないよう、これからも日々あったことや感じたことなどをできるだけ気負わないで書いていければと思います。