救援物資届く

日本の父から、小包が届きました。
父は毎年、家族が食べるぶんだけの米を作っているので、今年の新米を送って〜とお願いしていたのです。


先週金曜日に税関から引取りに来いという手紙が届きました。 いつもは最寄の郵便局なのに。 まあ、目の前で開封検査してくれる方が安心だよな。 カッターでザクッとやるから、中のお米の袋まで切られちゃかなわないし・・・。
でも税関で箱を見ると、すでに検査済みなのでした。 _| ̄|○ ニシュだけでなく、経由地のブダペストでも開封された形跡がありました。 また、海外搬送用の丈夫なダンボール箱にもかかわらずボロボロのありさま・・・ ブダペスト税関印のテープで補修されていました。 きっとあちこちで放り投げられたんだろうなぁ。 
今回呼び出されたのは、日本での検疫書類が見つからず、もう一度自分で開けて探させるためだったようです。 私も、箱の様子を見て中身が心配で、すぐにでも開けずにいられませんでした。


ドキドキしつつ開封。 ひゃっほう! 新米だぁ! それから一緒に頼んだ米酢の大瓶が2本。 他にもなんだか色々入ってるぞ〜・・・どれどれ? すし用のり(押しつぶされて割れてたけど)、刻みのり(袋が破れてすっかりしけてたけど)、味付けのり、それからとろろ昆布にきざみ塩昆布・・・ お父さんありがとう・・・うるるん。 でも、何でみんな包装袋がベトベトしてるんだろう? お酢の瓶は割れてないのに。
その理由は最後に分かりました。 食器用洗剤の「ジョイ」が1本。 これが漏れていたのでした。 ・・・なぜにジョイ・・・ セルビアでも食器用洗剤は普通に売ってますがな。 でもやっぱりうるるんです。 検疫書類は箱の底にベットリ張り付いていました。


税関の係員は人のよさそうなオジサンでした。
税関 「米なんて、こっちでも買えるだろう? 全然同じように見えるけど」
ダンナサマ 「例えばあなたの子供がどこか遠ーいところに行って、『こっちの豆はセルビアの豆と違うんだよ〜』なんて言ったら、どうします?」
税関 「そりゃあ送るさあ。 そうか。 そうだよなあ」


それから、のりの使い道や米酢は身体にいいのかなど興味津々に一通り聞いた末「ぜひスシを食べてみたいもんだ」と言うので、今度作って持ってきてあげることになりました。 これで好印象を与えておけば、次回以降何かと好都合でしょう。 おすしがオジサンの好みに合いますように。
今回支払った関税は350ディナールでした。 29.5kgの小包でしたが、以前受取った2kgの小包の時は250ディナール。 割安なのはスシ効果なのでしょうか。 よく分かりませんが。


今夜は新米ごはんをいつもより多めに炊いて、おいしい夕ごはんをいただきました。 私もだけど、なぜかダンナサマの方がさらにうれしそうでした。
あらためて、お父さんありがとう。