湖畔のバカンス

ニシュから北西方面に約30kmのところに、ボバン湖(Bovan)という川をせき止めて作られた人造湖があります。
ボバン湖


湖の周辺は地元の人々にとってちょっとしたリゾート。 大小たくさんのサマーハウスやコテージがあります。 ダンナサマのおばさんもここに小さなコテージを持っていて、わが一族は、夫婦&子供or孫の家族単位で1週間程度ずつ代わる代わるそこに滞在するのが毎夏の過ごし方です。 私も、先週4日間行ってきました。
ほんとに小さいコテージ
このコテージはほんとに小さくて、決して贅沢とは言えませんが数日間の滞在には不自由しない作りになっていました。 毎回の食事は桜の木陰に置かれたテーブルで。 その気持ちのいいこと! 


周りにはいかにも「別荘!」みたいな大きな家もありますが、大多数はこんな手作りのコテージです。 作りかけのもたくさんあって、いつかここで過ごす日のためにオーナー自身が毎日のんびりレンガを重ねています。
山奥にある夏だけの村のため水道は引かれていないのですが、ボバン湖は地域の飲料水源にもなっており、各々のコテージは直接ポンプで湖から水を引いています。
商店などはもちろんありません。 一番近くのコンビニみたいな小さい店まででも、とんでもない悪路を運転して30分以上かかるので滞在前は十分買出しをしてきます。 それでも足りないものや困ったことがあったときは、ご近所同士で助け合うようになってます。


昼の過ごし方は日光浴とかのんびり木陰で昼寝とか。 その合間に湖で泳ぐという感じです。 立派なビーチなどないけれども、海と違って淡水なのでとっても気持ちよく泳げます。
夜にはご近所同士、1年ぶりに会ったお互いのうちを訪ねてラキヤを飲みながら遅くまでおしゃべりして過ごします。
子供たちも夏だけの友達だけど、すぐに打ち解けてみんなで一日中泳いだり釣りをしたり。 10歳くらいのものすごい美少女がビキニの下だけで上をつけずに男の子に混じってワーワーやってて、ちょっと面食らったものです。 写真を載せると何かの法律に引っかかりそうなのでやめときます。 まあとにかく、あの色白の子供達が驚くくらい真っ黒に焼けて遊んでるのを見て、遠い昔の、何か忘れたものが思い出されたような気がしました。


そんなとってもとっても素朴なリゾート、ボバン湖。
何週間もここで過ごす人もいます。 ごくごく普通の人たちが、こうして湖畔のバカンスを楽しんでいました。 日本と違って長い夏休みがあるからできることなのかもしれません。 こういうところはやっぱり、ヨーロッパなんだなーと感じました。