静かな誕生日

7月に入って、雨模様の肌寒い日が続いているニシュです。 2日に誕生日を迎えましたが、こんな涼しい誕生日は初めてでした。
ダンナサマからはお花とパフュームのプレゼント。
オレンジのユリ
両親からはセルビア人向けサバイバル・ジャパニーズの本を3日前に戴きました。 逆引きすれば私も使えるなかなか優れた1冊です。


何度か書いてますように、こちらでは祝い事は主役が周りをもてなす習慣なので、昼過ぎから半日かけて自分でごちそう作ったりケーキを焼いたりしてました。
特に友人などには誰にも言ってませんでしたので訪問者もなく、ダンナサマとネコのあんちゃんと過ごした、セルビアの田舎での静かな誕生日でした。


まあこの歳になってワーワー騒ぎたいわけでもないけど、東京にいた頃はステキなレストランでごちそうしてもらったものだよなあー・・・と、ちょーっとだけあの頃が懐かしくなったのも正直なところです。 当時は普通の、いや割と地味な暮らしだと思っていましたが、今ではむしろまぶしくさえ映ります。 少なからず複雑な心境。


でも決して、ここに来たことを後悔はしていないのです。 贅沢ではないものの幸せな毎日だと思います。 ホームシックとも違うなー。 なんだかうまく言えないけど、こうウダウダ考え始めるのって、骨の髄まで染み込んだ日本的物質的豊かさが抜けきらないというか、いやもうあれですね、きっと毎日ヒマだからなんでしょうね。 子供でもできればまた変わるかも。


なんて考えつつ窓の外を見やると、ホタルがちらほら。 ほんとにいいところですよクネズ・セロは。