セルビアの食生活考

トップ記事をクサイ話題で長々と放置しててすみませんでした。(^^;) さくっと方向を変えたいと思います。


先日、前回登場のNZに行っていた友人夫婦と一緒にイタ飯食べてきました。 午後4時からのランチ。 中心街からすぐのところにある要塞跡地(今は公園)の近くに最近開店したレストランです。
一番気持ちのいい季節とあって席は全部屋外。 木陰にしつらえられたテーブルで、時々そよぐ風が心地よかったです。 でもお料理の方が厳しい出来で・・・。 私は特別グルメでもなんでもないけど、*1カプリチョーザの方がまだ全然マシって感じ。 ガックリなのでした。


常々思うのですが、セルビア人っておよそ一般的に、食に保守的というか食べ慣れた食材や自国料理以外にあまり興味がないような気がします。
友人の奥さんが言うには「手に入る野菜が限られるよねー、ブロッコリすら売ってないもん。 店にあるのはタマネギ・ジャガイモ・ニンジン・キャベツ・パプリカ・キュウリ・トマトだけ!」 まあ旬の野菜も並ぶからちょっと大げさだけど、私も大体同意。 スーパーでも、日本では普通に見られるカマンベールやアンチョビ、粒マスタードも見つからないんでございます。


そういうことだから、家庭料理は大体限られてきます。 義母を見る限りメインディッシュは大体6〜7品のローテーションって感じ。 どれも美味しくて好きだけどね。 味付けは大抵セルビア人家庭御用達の必殺基本調味料「Vegeta(ベゲタ)」と多少のスパイスで、とにかくシンプルです。 ただ私がまねしても義母の味って再現できないんだよなあ〜。 なんでよ。
なお、料理に砂糖を使うことはほぼありません。 「肉料理に砂糖!? えーー」て反応です。


レストランの種類も少なくて、一番多いのはセルビア料理の店、あとは数件のイタリアンレストランだそうで。 そもそもレストランの数自体が少ないのです。 友人と話して得た答えは、

  • なぜレストランが少ない? → 高くつくからまず外食そのものが流行らない
  • 近隣のトルコやギリシャ料理店すらないのは? → 家庭料理に入り込んでるからわざわざ食べに行く気しない
  • 中華料理店はなぜない? →  野菜が主体の料理だし野菜は安いから金をとりにくいんじゃない?

首都ベオグラードはもう少し事情が違うようですが、国内第2の都市ニシュでこうなんて。(T_T) 日本の事情はまた特別なんだけど、特に東京はほぼ世界中からの料理店がそろってるし、家庭料理でも和洋中普通にでてきますよね。 和食だけでも食材はなんと豊富なことか。 これだけ食生活がバラエティに富んだ国から来た私としては、ちとサビシイのであります。


もちろん、セルビア料理のお店や普段の家庭料理はとってもおいしいですよ。 スタンドで売ってるセルビアハンバーガー「Pljeskavica(プリェスカビッツァ)」なんて、まだハズレひいたことがない。 そのうち、そのあたりをまたレポートしたいと思いまーす。

*1:イタリア料理のファミレス。