世界のトイレから〜セルビア編

ニュージーランドに移民していたニシュ出身の友人夫婦が里帰りして、先日うちに遊びに来ました。
土産話をたくさんしてもらった中でも、とても感心したのがトイレ事情。 NZってどんな田舎でも山の上でも、公衆トイレにはちゃんと紙があって洗面所にはソープが置いてあるんですって?
「それに比べてここセルビアは・・・」というのは我々には周知の事(と言うより悲しくなるだけ)なので、敢えて誰も口には出さなかったわけですが。
まあ公衆トイレ自体がほとんどない上、あっても実にひどい。 というわけでめったに使いませんゆえ、少ない体験からでございますが「ここセルビアは・・・」の先をここで続けましょうか・・・


中心街のそのまた中心に、ニシュっ子ご自慢(?)のショッピングセンタービル「Kalča(カルチャ)」があります。
不覚にももよおしてしまった私、廊下の隅に入り口を見つけて入るとお掃除おばさんがいました。 へぇドイツみたいだなと、言われるがまま10ディナール払って入ったのです。
しかーし! そこにあったのは出るものも引っ込むような不潔な個室が・・・ おまけに灯りもつかなけりゃ紙もない。 きびすを返して出ようと思いましたが、入り口近くにロールを一つ見つけ(あっただけまし?)、泣く泣く使わせていただきましたよ。 息を止めて空気イスするのがこれほど辛いとは。
そして待っていたのは最後のトラップ・・・なっ、流れない!? ヒモを引っ張っても引っ張っても。 あきらめて何食わぬ顔をしつつ後にしたものの、内心ドキドキ・・・ なんで私がビクつかなあかんねん。 10ディナール返せー(泣怒)


毎週日曜の日本語レッスン、2人組のグループにはカルチャ内のカフェでやってるんですが、先日レッスン後に「街で一番まともな公衆トイレはどこ?」って聞いたら「そんなもんあらへん」とあっさりでした。 感じの良いカフェにはまあまともなお手洗いがありますので、もうどうしようもないというときにはそちらをおススメします。


ブルガリア行きのときに立ち寄った国道沿いのカフェ兼レストランで入ったお手洗は、早い話が穴の開いている床。 電気がつかないのはもうデフォルト? ニオイとかきれいさは・・・そういう話をする以前の問題なのでスルーします。 えーん、お化け屋敷より怖かったよー。
今日ここで書く前にいろんなところのトイレ事情を読みましたが、しゃがんでするのって、トルコ風だそうですね? 合ってる? セルビアでも田舎に行くほど、珍しくないそうです。 こんなところにもトルコ文化の浸透が。


私がこの国内で唯一認めるまともな公衆トイレは、高速道路沿いのカフェ併設給油所「OMV」にあるもの。 OMVはオーストリア資本だとどこかで聞いた気がします。


ところで、「世界の公衆トイレから」というナイスな記事がありますのでおすすめ。 セルビアのトイレがひどいといっても、それがまだまだ想像の範囲内であることを思い知らされます。
またそれに触発された在ルーマニアのgo2rumaniaさんによる「ルーマニアへ行こう!」のトイレ記事も、私の文章より格段にオモシロイ。 ほっほう、ルーマニアもかなりのもんですね。 


今日はくさーいお話で恐縮でした。
お食事中の方、ごはんを食べながらのインターネットはお行儀悪いですよ。