風邪の元はいろんなところに

セルビアにやってきて半年が過ぎました。 ここの暮らしにもだいぶ慣れてきたつもりでも、相変わらず思いがけないところで「えっ」と思うことはあるものです。


以前、ちょっと玄関の掃除でもと外に出たときのこと。 ダンナサマが血相変えて追っかけてきました。 「だめじゃん! 髪を洗ったばかりで外に出ちゃ!」 「???」 まあ確かに、その前に髪を洗ったばかりでした。*1 彼によると、なんでも髪を洗って3時間位は外の風に絶対当たってはいけないと言うんです。 「でも今日はあったかいし、ドライヤーだってかけたよ?」 「とにかく完全に乾くまで2〜3時間はダメ!」 そのあと、頭蓋骨のヒビに悪影響があって風邪ひいたり慢性鼻炎になるんだとか、こんこんと説教されました。 えー、日本にいた頃なんか、ほぼ毎日朝シャンだったけどなー。
そのあとも、ついつい髪を洗ったことを忘れてひょいと外に出たり窓を開けること数回。 そのたびに「何回言えば分かるのー!」といつも叱られている私です。


また、先日の話。 とても暖かい日で、台所の窓と反対側にあるリビングの窓を開けていました。 すると「窓を2箇所一緒に開けたら、風が通るからダメだよ」と意外な注意が。 「えー、風が通るからいいんじゃん」 「風邪のもとなんだよ」 「でもさー、そんなに暖かくなくても外でお茶したり、私が寒い日でもアナタ半そでで平気だったりするじゃない?」 「外の風と家の中を通る風は違うんだよ。 科学的な説明はできないけど、経験で言ってんだから」 「私、そんなんで風邪ひいたことない」 「みんながそうだと思っちゃいけない」 ・・・むー。


逆に、カミナリが鳴り始めた時に私が「おヘソを隠さなきゃカミナリ様に取られちゃう!」って言ったら、「えー何それ」って笑われました。 急な雷雨は気温も急に下がるから、ちゃんと着込みなさいっていう教えだよと説明したら、納得されたけどね。

*1:こちらでは瞬間湯沸器はあまり一般的でなく、タンクの水を電気で温めておくタイプです。 うちのタンクはあまり大きくないので、私が洗髪とシャワーを一度にすると、タンクの水がまた十分温まるまで、ダンナサマはシャワーをしばらく待たなければなりません。 それで髪だけ昼間に洗うことが多いのです。