トルコ・コーヒー

コーヒーは世界中どこでも飲まれていますよね。 ここセルビアでもそうです。 ただ、ここで普通にコーヒーといえば、トルコ・コーヒー。 ネスカフェもわりとよく飲まれているけれど、その場合は「ネス」と言って頼まなければいけません。 今日は、このトルコ・コーヒーについてご紹介したいと思います。
簡単に言うと、強く炒った豆を細かく挽いて、鍋の中で豆ごと煮てそのままカップに注ぎ、その上澄みだけを飲むという、エスプレッソの上を行きそうな濃いコーヒーです。 彼らに言わせると、アメリカンなんて「あんなの水だよ水」だと。


それでは作り方。 人によって流派があるのかもしれませんけど、うちのをご紹介します。


コーヒー豆です。 非常に細かく挽かれていて、きなこみたいです。
トルコ・コーヒーの粉


使うのはジェズバという小さい鍋。 作る量によって大きさもさまざまなものがあります。
ジェズバ


ジェズバにカップ分のお湯を沸かし、沸騰したら一旦火からおろして、粉を入れます。 普通のコーヒーカップにだいたいスプーン山盛り1〜2杯程度ですが、うちのダンナサマは3杯も入れます。
そして軽くかき混ぜて再び火にかけると、ぶわっと泡立ってきます。
泡立つコーヒー


すばやく火を止め、泡を消さないように注意しながらカップに注ぎます。 この泡がとても大事なんだそうです。
豆ごと全部注ぎます


出来上がり。 ちょっと写真では分かりにくいですが、表面が泡で覆われていれば上出来です。 一見普通のエスプレッソみたいです。 
できあがり!
くれぐれも飲み干しちゃだめですよ。 かき混ぜて全部飲む人もたまーにいるみたいですが、あんまり普通じゃないです。


飲み終わりました。 カップの底に豆が泥のように残っています。
飲んだあと


よそのお宅を訪問すると、最初にコーヒーを勧められます。 砂糖とミルクは先に聞かれて、テーブルに出されるときにはすでに入っていることが多いです。 そして大抵、別の飲み物もそのあとすぐに勧められます。 ワインとか、ラキヤとか、ジュースとか。
コーヒーと一緒に、甘ーいお菓子とか角砂糖を別にボリボリ食べる場合もあります。


トルコ・コーヒーについては、ボスニア在住のMic'oさんのウェブサイト「Prirodna Ljepota」にも詳しいです。 こちらの作り方は、うちとちょっと違うみたいです。 トルコ・コーヒー他、ボスニア料理については「Poslasticarnica Mic'o」のコーナーでどうぞ。
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Ocean/6894/


なぜか本場のはずのトルコでは、コーヒー自体がそれほど飲まれてないんだとか。 トルコ人はお茶派のようです。
私もお茶派。 お茶も色んなのがあるんです。 これについてはまた後日。