ニシュの日本文化月間2

地元でこんなイベントがあるなんて知らなかった私ですが、開催直前に人から伝え聞いてすぐ、主催者に連絡を取ってみました。
先方からもすぐにでも会いたいとの返事で、話を聞くとテレビに出演してほしいということに! こんな地方都市ニシュだけど、実はローカルテレビ局が5、6局もあります。 翌週、3局で予定されていたPR番組のうちの1つに急遽出演とあいなりました。


番組は地元の話題やここで活躍している人へのインタビューで構成される生放送で、その1コーナーでした。 「あんまりバカっぽい質問をするといけないしブッツケも大変だと思うので、台本を考えてもらえませんか」と言われ、原稿を自分で全部用意してセルビア語に訳してもらいました。 そんな風に準備ができたので、本番では私は日本語で話していいってことに。


当日は本番30分前に局に行けば良いと言われただけで、リハーサルもメイクさんもなし(←実はちょっと期待したんだけど)。 少し待っていると、CM中にスタジオに案内されて本番が開始しました。
隣には主催NGOのお姉さんが同席。 彼女が読む台本どおりのセルビア語の質問に日本語で答え、また彼女がセルビア語の訳を読むという、逐次通訳みたいな感じで進みました。 15分ほどの短いコーナー、ちょっと緊張したけど日本語で話せたせいもあって結局そんなにはガチガチにならずにすみました。 よかった〜。


内容はだいたい、簡単な自己紹介と日本文化や日本語・日本食についてさらっと。
それから、セルビアの印象について無難なところを用意しました。 日ごろ散々グチを聞かされているダンナサマには「どうせ日本語で何言ってもわかんないんだから、思いっきり好きなようにぶっちゃけたら?」と茶化されたけど、きっちり模範解答しましたとも。 だって誰が見てるか分からないじゃん? いやそうじゃなくて、根がマジメな私にはやっぱりそんなことできませーん。


テレビのことは周りの誰にも言ってなかったのですが、スタジオ前で待っていたダンナサマの携帯にはオンエア中から「見てるよ!」「ちょっと! びっくりじゃん!」とか続々とメールや電話がかかってきたようです。 ケーブルテレビや衛星も普及してるからチャンネル数はかなり多いし、地味な番組なのに意外。 そのあとも、知り合いや日本語クラスの生徒に会うと「見たよ〜このTVスター!」などと言われるし・・・。 日曜の夕方って、みんなヒマなのね。
それにしても、おもしろい経験させてもらいました。


その日の衣装はルーズタートルのセーターでした。 実はなんと!前後逆に着ていたのに後で気づいたのは、セルビアでは墓場まで持っていくヒミツなのです。