禁煙・分煙後進国

昨年通っていた日本語教師の養成講座に、大大大嫌いなクラスメートがいました。 2年ほど海外での教師経験があるとかで、資格というハクを付けるためだけに講座に入ったのだと、初回の授業から自己紹介で言い放った尊大な男。 自称「物書きをしている」という彼の語る、授業に関係のない薀蓄や自慢話、教官への侮辱的な態度など、彼のためにクラス全体が半年間本当にいやな思いをしたものです。 あー今思い出しても腹が立つ。
彼が一度、東南アジアのどこかの国の話をしたときに「後進国」と言ったことがありました。 私は心底驚きました。 日常会話では見過ごせても少なくともジャーナリストの世界では、差別的だとして何十年も前に死語になった言葉。 そんなことくらい私だって知っている。 何が「物書き」だばかもの。 もちろん、心の底にその国を見下すような気持ちが残っていれば、発展途上国開発途上国という言いかえも何の解決にもならないのですが。


前置きが長いんですが、セルビア、禁煙に関してはものすごーーーーーく遅れています。 私の知る限りニシュではガソリンスタンド以外で禁煙サインにお目にかかったことがありません。 レストランやカフェで禁煙席はまずなし。 そして男女関係無く喫煙率高いです。
ここで私は敢えて言いたい、セルビアは禁煙・分煙に関しては後進国だと。 差別と指摘されようがかまやしない。 むしろいっぱい言ってやる。 後進国後進国後進国!!


決して私はタバコ廃絶論者ではありません。 誰かがタバコを吸いつつリラックスしてる姿を見るのはキライじゃないし。 ただこの国の非喫煙者への配慮の足りなさは、はっきり「後進国」と言っていいのではないかと。


レストランなどなら行かなきゃ済んでも、宗教儀式や何やでたくさんあるホームパーティーの機会は避けられません。 そこでは自分を除くみんながタバコ吸ってて部屋中モクモクということもしばしばで、実はそれが一番つらかったりします。 こういう場ではもう仕方ないんだけどね・・・。
公共の場所ではせめて分煙しようよ。 同じく後進国だった日本が変わってきているように、この国も少しずつ変わることを期待したいものです。