ごぶさたしました

長い冬休みをいただいてしまい、ご心配をおかけしました・・・。 ごめんなさい。 元気にしてます。
昨年末から電話回線の不調でなかなかネットが繋がらず、繋がったところで仕事に使うのがせいぜいの日々。 でもブログ原稿は別に書いておいて繋がったときにアップすればいいのだから、回線トラブルのせいにはできません。 実はちょっと後ろめたい気分で過ごしていました。


それにしても、仕事を始めたとたんにこんなことなるなんてー! 普通なら産休を取りはじめようかという時期、それでも厳しい生活を少しでも良くしたくて、がんばろうと思ってたところなのに。 仕事内容はネットでのリサーチやウェブサイト更新等で、長時間の接続が必要だったり結構至急なことも少なくないのです。 例え受注のメールを逃しても成果が納期に間に合わなくても「ここんとこネットの調子が悪くて」なんて言い訳になりません。 「それじゃあお宅には任せられませんねえ」と、あっさり仕事を失うしかないわけです。
電話会社の対応が悪くて全然回復せず、仕方なくダンナサマの友達の家とか、大学にちょくちょく回線を借りに行ってました。 これじゃあ在宅仕事の意味があらへんやんかとイライラしてるところに1月下旬のマイナス15度の寒気団。

このときは停電や丸3日の断水もあって、キッチンの洗いものや洗濯物もたまるしシャワーもままならないしトイレもためておいたバケツの水で何度かに一度しか流せないとか。 仕事もできなきゃできる家事も限られて、かといって簡単には外出もできないし日中は家の中で独りぽつんとすることもなく、夜はろうそくの灯りだけで過ごすしかない・・・ あああーーーーもう最悪の精神状態。


こんなときにはブログにもロクなことが書けないので、気持ちが落ち着くまで控えてたってところです。 ほんとは書いてたテキストもあるんだけど、今読み返すとまあセルビアへの悪態つき放題。 あれもこれもと悪いことばっかり思い出してさらにダウンスパイラル、こんな最低なところ早く出て行ってやるー、二度と戻ってくるもんかーみたいな。 (今はそう思ってないかというと、やっぱり思ってるかしら) あんなの読みたい人いないよね。


さすがに2月後半になるとだんだん暖かくなってきて、停電断水もそれほどなくなり、回線も繋がる確率がだんだん上がってきました。 (なんでこういう復旧の仕方なのかようわからん・・・)
まあ、さぼってたこの2ヶ月弱に結構おもしろいこともあったので、これから少しずつ書いていこうと思います。


昨日は出産予定日のちょうど1ヶ月前。 おなかもまんまるに、しかもでべそになってきました。 でべそはいやーん。 でもちょっとかわいいかも。 距離感がなかなか慣れなくて、ドアを開けるときに引いたドアが時々おなかに当たったりしてます。 さぞ私と違って、打たれ強い子になることでしょう。
あっ、そういえば今日はブログ開始1周年。 どうぞこれからもよろしくです。

またまたあけまして・・・

今日は旧暦の新年。
やっぱり年明けの瞬間に花火や爆竹の音が聞こえました。 でも1月1日のほうが派手だったような気もします。
今日一日特に何をすることもなく、静か〜に一日を過ごした我が家でした。


昨日寄った中国市場の食堂では、水餃子が評判らしいのです。 試したかったんだけど、新年会を前にしてさすがに食べることはできませんでした。 それがよほど心残りだったらしい私、今日早速自分で作って晩ご飯にしました・・・。 この執念。 というより、クリスマスに続けてますますセルビアらしくなーい!


テレビにはまだサンタが出ずっぱりです・・・いつまでいるのかな。
そう言ってるウチも、明日あたりさすがにクリスマスツリーを片付けなきゃ。

日本大使主催新年会

 今日は、日本大使主催の新年会に招待されてきました。 私は今年で2回目の参加。
 この国の在留邦人は100名ちょっとしかいないので、全員招待を受けるようになっています。


 この国の中でも地方に住んでいてめったに他の日本人に会うことのない私にとって、色んな人と知り合ういい機会です。 でも実はそれ以上の楽しみが・・・! 普段食べられないプロの和食がたくさん振舞われるビュッフェ形式の食事会、そちらの方が大きな目当てだったりして。
 今回は、ともに参加のsnow62さんご夫婦の車に便乗させてもらってベオグラードの大使公邸まで行ってきました。 久し振りに会ったsnowさんとこれまた久し振りの日本語でのおしゃべり(というか、ほとんど日常生活のグチ・・・snowさんごめんなさい)でベオまでの2時間もあっという間。


 大使公邸は市内高級住宅街の一角にあります。 かなり古いそうですがきれいに整備されていて、まさに白亜の殿堂という言葉がふさわしい建物です。
 ウェルカムドリンクを受け取ってしばらくすると、まずは大使始め大使館スタッフの挨拶があってそれから乾杯。 その後みんなと歓談しながらの食事会の始まりです。 お雑煮から始まって、おせち定番のごまめやかまぼこ、黒豆などの乗った小皿が邦人心をくすぐります・・・ もちろんメインのお料理も色々と。 赤ちゃんの分!とおかわりの料理を取りに行くこと2回・・・ いくら言い訳が簡単といっても食べすぎやっちゅうねん。


新年会の前には、定番のお豆腐を仕入れに中国市場に立寄り、ゆでたけのこを見つけてsnowさんと狂喜、干ししいたけや高菜(多分)の漬物、ビーフンなどもゲットして満足満足。
そして新年会で目いっぱいごちそうになってとんぼ返り・・・。


めったにないベオ訪問の機会なんだけど、食べること関連だけで終わってしまってちょっとさびしい気も。 だけど、いつもこのブログに来てくださるかっぱさんwaatbaさん、とお会いできて、またセルビア在住41年という方にもお知り合いになれて、とてもよかったです。 これからもよろしくお願いしますね。

Hristos se rodi!

松の内もあけようかという頃になってクリスマスの話もなんですが、今日はセルビア正教のクリスマスイブ。 東欧の正教会は、ギリシャルーマニアブルガリアなど多くが新暦を受け入れた中、セルビア正教はいまだ2週間遅れの旧暦をかたくなに守っています。 賛否両論あるそうですが、まあその話は置いといて。


イブもクリスマス当日も、家族で過ごすのが基本。 イブの日の飾りつけは独特です。 まずこの日の朝早く、一家の主人が森から樫の木の枝を取ってきて部屋に飾ります。 うちは裏の山から取ってきましたが、街中で売られているのもよく目にします。 そして、部屋の四隅に殻付きのクルミを1個ずつ置きます。 そのルーツは聖書にあるらしいのですが、ダンナサマもよくは知らないそうです。
樫の木の枝
樫の木の枝は、この日のうちに暖炉で燃やします。


他の慣わしで聞いたところでは(家々で細かな違いはあるかもしれませんが)、鳥の巣に見立てて藁を丸く形作ったものを床に置き、お父さんが雄鶏、お母さんが雌鶏、子供がヒヨコのマネをして一列になって「コケー、クワッ、クワッ、クワッ」「ピヨピヨ」などと鳴きながら藁の周りをグルグル回る、っていうのもするんだそうです。 なんかカワイイ。


敬虔な信者は、クリスマスの6週間前から肉・卵・乳製品(魚はOK)を断っています。 今日はその最後の日ということで、多くの一般の家でもディナーは魚料理になるのだそうです。 そして明日は待ちに待ったクリスマス。 セルビアお得意の豚肉をメインとしたズッシリコッテリのごちそうが食卓に並ぶことになります。


全然敬虔じゃないバチ当たりなウチは、イブの今日、鶏一家のマネも魚料理もしませんでした。 魚料理くらいしてもよかったんだけど、はっきり言って忘れてたんです。 私が。
そしてブッシュ・ド・ノエルなんかを作ったりして、あんまりセルビア風じゃないのもまずいかなーと、樫の木の小枝をあしらってみました。
ブッシュ・ド・ノエル


セルビア語でのクリスマスのあいさつは「Hristos se rodi!」(フリストス・セ・ロディ; 主がお生まれになった)。 応えて言うのは「Vaistinu se rodi!」(ヴァイスティヌ・セ・ロディ; まことにお生まれになった)です。
キリスト様は一人なのに、カレンダーの都合で別の日に誕生日を祝われるというのもちょっと面白いですよね。 サンタさんも、セルビアに寄るのは世界中を回った後で一休みしてからって感じなのかな。

あけましておめでとうございます

今年もどうぞよろしくお願いします。


こちらの新年のお祝いは1月14日・・・と書いたところですが、年が切り替わった瞬間、あちこちで花火が。 結構騒いでるじゃないですかー。 去年は友人宅で年越しのパーティーに呼ばれてて、街の喧騒を見ることがなかった(しかも午前2時ごろには別室で気絶していた)から、よく分からなかったのかも知れません。 今回の年越しはダンナサマと静かに2人きり。 クネズ・セロから見下ろすニシュの街では、12時をまわると15分間ほど打ち上げ花火があちこちでパンパンと結構見ものでした。 近所でも爆竹や花火の音に混じって銃を撃つ音すら・・・。 ぉぃぉぃ。 


元旦当日は、お天気こそ曇り空でしたが割と暖かい日となりました。
セルビアでももちろんお正月はご馳走で祝うものの、特別なお料理とかはないんだそうです。 それじゃあなんとなくさびしい気がするのでお雑煮を作りました。 ささみとカブとニンジン、ラディッシュの葉っぱを大根葉代わりに。 サトウの切り餅を入れて味噌仕立てにしました。
うずら豆を買っていたので甘いお豆さんも炊いて、おとそと一緒に宮崎神宮のお札の前にそれっぽくお供えしています。
豆料理はこちらでもあるけれど、甘く煮ることはまずないようで、「えー」って言われます。 でもダンナサマは「お、変わってるけどでも悪くないねー」といいながら器用にお箸でポコポコと食べていました。


ま、うちはこんな感じの新年でした。 今年はどんな年になるのかな。 家族も増えるしー。 いいことがたくさんありますように!

年末ごあいさつ

12月に入ってたいして更新していないのに、あっという間に年末になってしまいました。


セルビアでは、宗教上は旧暦を使うので新暦より2週間遅れていて、クリスマスは1月7日、新年は1月14日です。 みんながクリスマスや新年を祝うのはそのタイミングになるので、もうちょっとお祝い騒ぎもお預け、という感じです。 12月31日の夜でもパーティー開くお祭り好きも結構いますが・・・。
もちろん社会上は普通のカレンダーで動いていて、年末から、学校や職場によって1週間〜10日程度の冬休みとなります。 やっぱり年末はさすがに市場や街も買出しの人々で大にぎわい、そこに街頭ジプシーブラスがブカブカ鳴らしてさらに景気をつけています。


企業などが年末にカレンダーを配るのは日本と一緒。 アートなカレンダーも文房具店などで買うことができます。 もちろん色んなタイプのがありますが、こちらでよく目にするのは、壁掛けタイプで3カ月表示になってるカレンダー。 これって他のヨーロッパの国でもポピュラーなんでしょうか?
3カ月表示カレンダー
ご覧のとおり今月が真ん中で、先月と来月の表示をするようになってます。 同じ3カ月表示でも、2ヶ月先なら使い道もありそうなんだけど、先月を振り返ることってそうないんじゃ・・・って気もするのは、やっぱり私が日本人だから? 


そしてカレンダーといえばもう1つ、ミニポケットカレンダーなんかでなぜかよく見るのがこの縦書きのヤツ。
縦書きカレンダー
使いにくいんだ、これが・・・


さて・・・、このつたないブログを開いた今年3月以来9か月、訪れてくださったたくさんの方々に深く感謝します。 今年は皆さんにとってどんな年だったでしょう? 私にとって一番大きな出来事は、やっぱりおなかに赤ちゃんができたことだけど、ここを通して画面上だけでなく実際にもたくさんの人に出会ったのも負けないくらい大きなことでした。


2006年が皆さんにとってすてきな年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

ため息の日本語教師

来月後半に市民大学で日本文化紹介の小さなイベントを企画しています。 あと一ヶ月で今のコースが終わるため、その後の生徒集めのPRも兼ねて、というアイディアです。 担当マネージャには以前から軽く話をし、既にかなり乗り気なことは知っていました。 そして先日、簡単な企画書と予算表を見せたときの会話。


私: 巻き寿司体験とか折り紙したり、あとは簡単な立食パーティ程度のものですが。 自分のクラスの生徒だけじゃなくて、他にも参加者を募ろうと思うんですよ。 20人くらいまで。
マネージャ: いいわねえ! 学校のスタッフや他のクラスの先生達も呼びましょう。
私: (ん? なんか勘違いしてる? でも無視して) 一人200ディナールくらいの参加費で足りるかと・・・。
マ: 参加費取るの?
私: 学校から予算出るんですか?
マ: もちろん。
私: それはいいですね。 参加者を募るポスターなども用意します。
マ: スタッフや先生方で20人くらいにはなるからそれは要らないでしょう。 (←すっかりその気)
私: いえ、これは今後の生徒集めの宣伝も兼ねてと思っていますから・・・(企画書の最初に書いとるっつーの) ご希望ならスタッフと先生向けには別の機会を設けますよ。
マ: あ・・・そうなの・・・? じゃあ、予算を出すのは難しいかしらね。 ローカルテレビなんかでも宣伝しなきゃ。
私: 学内と近辺のポスターくらいで十分と思うんですが・・・ (たかが20人程度集めるのになんでTVCMなんじゃ)


この短い会話でいろんなことが見えてきます・・・
生徒集めの宣伝なんてそんな予算はないし講師の交通費すら厳しい一方で、自分たちのレクリエーションに出すカネはある。 (逆じゃんふつう!) 宣伝というと大げさに考えて適当さっていうのを知らない。 書類を読んでも自分の考えと違うことは全然頭に入ってない。 (警察での運転免許申請で、あれこれ書類を用意させられたあげく免許証には国籍「KINA(中国)」と記入されたのを思い出す)
もうほんとにトホホ。 生徒集めには適度にお金をかけて収入を増やして、スタッフの基本待遇や学校の設備をきちんと、って方向になんで考えないのかなあ。 社会主義体質だか共産主義体質だか知らないけど、もう少しビジネスっていうものをお勉強したらどうですか。


まあ、この担当マネージャがとりわけピントの外れた人なのかもしれないんですけどね。 とにかく自分も参加したくて楽しみにしてたんでしょうか。 だったらカワイイ? まあ悪い人じゃないんだけどほっとくと何を言い出すかわからないんで、同席していたダンナサマがとうとう「まあ、基本的に準備はこちらに任せてもらえますか? ご協力を仰ぐときはお願いしますので」とピシャリ抑えてくれました。


ほんとにもー、疲れるったら。(^^;)